プロジェクト実績

案件名:

4 Way Shuttle & Agv robot Smart Warehouse Project

納入先 :

Topre (Thailand) Co., Ltd.

設置場所 :

Chachoengsao, Thailand

ステータス:

2026年12月 完工予定

パレット種別

Master Pallet
/ スチール製

格納能力

About 1,800 location

シャトルカー台数

2 台数
Lift 2 台数

システム形式

4 Way Shuttle
& AGV FMR Robot

最大積載重量

1 トン
(パレット重量含む)

➜ AEI Solution は、トプレ様の倉庫開発プロジェクトにおいて、初期のコンセプト設計・倉庫レイアウトのデザインから、建屋の建築施工、および自動化システムの導入・マテハン構築に至る全工程をワンストップで担当させていただきました。

本プロジェクトにおける最大のテーマは、「従来型の保管運用から脱却し、倉庫全体のフルオートメーション(完全自動化)を実現すること」にありました。【従来課題と導入ニーズ】

  • 従来の保管環境における課題: 従来は2段のセレクトラック運用にとどまり、一部の荷物は床面に平置き(直置き)されていたため、保管の規則性が維持できない状態でした。その結果、先入れ先出し(FIFO)管理の徹底が難しく、在庫カウントの誤差や空間利用効率の低下(デッドスペースの発生)が課題となっていました。
  • 求められたソリューション: 保管ロケーション数を大幅に拡張し、生産ラインからの製品だけでなく「仕掛品(WIP:Work in Process)」の保管にも対応できる柔軟な運用システムを構築すること。そして、建屋の「高さ(天井高)」を極限まで有効活用した高密度な保管スペースを実現することが主たる要件でした。

→本プロジェクトにおける最も困難かつ複雑な課題は、既存建屋が持つ厳格な物理的制約にありました。対象となる既存建屋は「天井高わずか12m」「床耐荷重:最大3t/㎡」という制限があり、従来の設計手法では対応が難しい条件でした。高層倉庫における一般的なソリューションである「スタッカークレーン式自動倉庫(ASRS)」は、本案件においては一切採用できませんでした。スタッカークレーン構造のラックは支柱の間隔(スパン)が広く、設置面に極めて高い「集中荷重(点荷重)」がかかるため、既存建屋の床耐荷重制限(3t/㎡)を構造的にオーバーしてしまうことが大きな要因でした。

これらの厳格な制約を受け、AEI Solution は単に「最もハイスペックな設備」を追求するのではなく、既存建屋の構造条件に適合し、お客様の運用ニーズを網羅的に解決する「最適解(ベストソリューション)」の提案に注力いたしました。具体的な設計アプローチは以下の通りです。

  • スタッカークレーンに代わる「4ウェイシャトルシステム」の採用 スタッカークレーン式ASRSの代わりに「4ウェイシャトル(4-Way Shuttle System)」を採用しました。シャトルラック構造は支柱の配置密度が高く、荷重を分散させる効果に優れているため、支柱スパンが広く集中荷重(点荷重)がかかりやすいクレーン方式に比べ、本プロジェクトのような床耐荷重制限(Floor Loading)のある既存建屋に最も適した設計となります。
  • フォークリフト型搬送ロボット「AGV(FMR)」による無人搬送 フォークリフト型AGV「FMR(Forklift Mobile Robot)」を導入し、作業員に代わる自動搬送・入出庫オペレーションを確立しました。サプライヤーからの資材受け入れ、生産ラインへの原材料投入、そして仕掛品(WIP)の保管システムへの格納までを一元化し、人手への依存と定常作業におけるヒューマンエラーを極限まで削減しました。
  • シャトル6台+リフト2基による1,800ロケーションの高密度保管 シャトルロボット6台と、シャトル本体を層移動させる専用リフト(階間搬送機)2基を組み合わせ、水平・垂直方向の立体的なマテハン連携を実現。建屋を増築・拡張することなく、既存の限られたスペース内で最大1,800ロケーションの高密度保管を達成しました。
  • WES/WCSによる高度なリアルタイム同期制御とFIFO徹底 WES (倉庫実行システム)およびWCS(倉庫制御システム)を導入し、出庫・入庫指示を一元管理。シャトル・リフト・AGVの動きをリアルタイムで同期制御することで、厳密な「先入れ先出し(FIFO)」管理を正確に実行するとともに、全工程における在庫のトレーサビリティ(追跡可能性)を確立しました。

「お客様が求めておられたのは、単に『最高スペックのシステム』ではなく、実際の建屋構造に最も適合し、現場の運用ニーズを最大限に満たす『最適解(ベストソリューション)』でした。」

→ 本プロジェクトにおける自動化倉庫の設計は、既成のソリューションを単に当てはめることからはスタートしていません。「天井高12m」「床耐荷重:最大3t/㎡」という既存建屋の厳格な物理的制約を詳細に分析し、深く理解することから始まりました。その上で、AEI Solutionは「4ウェイシャトルシステム」と「フォークリフト型AGV(FMR)」を最適に組み合わせ、WES(倉庫実行システム)およびWCS(倉庫制御システム)による高度な統合制御のもとで完全同期させるシステムを構築いたしました。本プロジェクトがもたらした成果は、単なる「1,800ロケーションへの保管能力拡張」にとどまりません。従来のアナログで非効率な保管運用から脱却し、高い作業精度、完璧なトレーサビリティ(追跡可能性)、そして将来の事業成長にも柔軟に対応できる「真のフルオートメーション倉庫」への刷新を成し遂げました。